「Type:STEELY 上」片理誠


書名 『Type:STEELY 上』
著者 片理誠
イラスト 緒方剛志
出版社 幻冬舎コミックス “幻狼FANTASIA NOVELS”
発売日 2011年11月29日
ISBN:978-4-344-82371-6
定価(税込):900円+税

――キャッチコピー
 「化物となった少年は、終ることのない戦争の中に何を見出すのか?」、というのを自分では設定していました。

――作品の「舞台」についての概略
 近未来の日本、東京の片隅が舞台です(“TOKON10”に参加された方には、お馴染みのビルが出てきます:笑)。そこではかつての世界大戦で使用された無限増殖しつづける殺人兵器が暴走しており、人間はこの厄介な敵との戦争に疲弊しきっております。

――作品の「登場人物たち」についての概略
 ナノテクノロジーの結晶である敵に、人類はバイオテクノロジーで対抗します。生体兵器としての戦闘ロボット(つまり生きている人型兵器)を生産し、これを敵と戦わせるのですが、この生きている戦闘兵器に搭載されることになった少年が本作の主人公です。彼は友人や仲間たちとともに強大な敵に立ち向かうことになります。

――簡単なあらすじ
 「アトロハード」と呼ばれる無限に増え続ける殺人兵器に対抗するため、人類は「スティーリィ」という名の身長3メートルの巨人を生みだした。これはバイオテクノロジーによって生みだされた、有機物でできた、生きている戦闘ロボットである。この化物に人間の脳を移植して搭載し操ることで、軍隊蟻のように群がってくる殺人機械群と戦うのだ。ただし、それにはまだ大人になる前の柔軟な脳でなければならない。15歳の少年、新堂善騎もこのようにして生みだされたスティーリィ兵の一人だった。脳は巨人の頭部カプセルの中に収められ、自分自身の体は非番の時に遠隔操作するだけの、リモコンで動くマリオネットにすぎない。戦闘用の身体と、日常用の身体。2つのボディに引き裂かれた彼は様々な苦悩を味わうが、そんなこととは関わりなく、戦況は容赦なく彼の街を飲み込んでゆくのであった……。

――セールスポイント
 戦闘用の身体と、日常用の身体。この2つのボディの間で翻弄される、という部分がこの作品の新味なのかな、と思っています。

――裏話的エピソード
 私の作品の主人公たちは気の毒な目に遭うことが多いんですけど(汗)、この作品の善騎もかなりひどい目に遭ってます。ホント、救うのが大変でした(笑)。あらすじだけ見ると凄くドロドロした戦争モノに思われるかもしれませんが、この作品は青春ストーリーでもあるんです。この悲惨な設定からどうやって青春モノに持ってゆくのか!? 楽しみにして頂ければと思います。

――作品のセルフ評価
 前作の『エンドレス・ガーデン』では、とにかく一切合切を詰め込んでアイデアの密度を少しでも高くしようとしていたのですが、本作ではあえて抑えるべきところでは抑え、アイデアではなくドラマに主軸を置いて描いたつもりです。各キャラクターたちをより生き生きと感じて頂けたら、嬉しいですね。

――その他
 “幻狼FANTASIA NOVELS”は文庫でもハードカバーでもなく、新書判の本ですので、書店にお立ち寄りの際には是非、新書判のコーナーに! ちなみに、2011年12月30日に『Type:STEELY 下』が発売される予定になっていますので、こちらももし良かったらお手にとってくださいませ。
 それと、これはどうなるかはまだ全然決まっていないのですが今、「頑張る若者たち」のSFを書いています。明るくて希望のある作品にしたいです。



片理誠プロフィール


片理誠既刊
『Type:STEELY 上』