「アルヴ・レズル ―機械仕掛けの妖精たち―」山口優


「アルヴ・レズル ―機械仕掛けの妖精たち―」(講談社BOX-Air連載小説)
 著:山口優
 イラスト:彩樹
 講談社BOX-AiRにて電子書籍で販売。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/boxair/


著者コメント:

自分の一番大切な人の体が何者かに乗っ取られ、しかも乗っ取ったそいつも自分が何者か分からない、という状況を想像したことはある?
これは僕にとってはそういう物語だ。
多くの人にとっては起こったはずのない物語たし、それが起きたことを知る少数の人にとっては、「人類の歴史の方向を決めた決定的な事件」であったらしい。
けれど、僕にとっては確実に、そんな物語だったんだ。
転校したての人工都市で起きた、一学期のあの一連の出来事は。


 今から一〇年後――西暦二〇二二年。技術的特異点へと加速し続ける近未来。ナノアセンブラ技術の進展とともにマン・マシン・インターフェースは長足の進歩を遂げ、神経細胞を模した極微細無線通信装置「ナーヴセラー・リンカー・ナノマシン(NLN)」の完成と市場への普及を見るに至った。NLNは、人体の神経系と外部ネットワークとの無線通信を実現することにより、既存のディスプレイ/キーボード、或いはタッチパネルというボトルネックを回避し、人間の意識とネットワークをシームレスにリンクさせることを可能にする。だが、人と機械の垣根を崩すその技術は、数万もの人の意識をネットワークの彼方へと喪わせる災厄「アーリー・ラプチャー」を結果してしまい――。
 妹の魂を「アーリー・ラプチャー」で喪った少年、御影礼望(みかげ・れむ)の戦いを通じ、人と機械のあるべき姿を問いかける物語です。現在、講談社BOX-AiRにて第3話まで連載中です。



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