「衛星タイタンのある朝」蔵原大,齋藤路恵

(紹介文PDFバージョン:eiseitaitanshoukai_okawadaakira
 このフルカラーPDFファイルは、蔵原大と齋藤路恵の合作小説「衛星タイタンのある朝」を収録したものである。
 本作は主に『エクリプス・フェイズ』の基本的な世界観と、最新のテクノロジーとサイバー民主主義が融合したオープンソース志向の衛星タイタンの設定を紹介するものとなっている。

 『エクリプス・フェイズ』では、ゲームのプレイヤーは秘密結社ファイアウォールの一員であるキャラクターを創造し、人類を絶滅の危機から救うというのが推奨冒険スタイルとなっている。
 けれども、それ以外の設定を使って物語を創り出すことも可能だ。この小説に登場するシャロン=孫と彼女の会社であるSSSは、まさにその実例を示したもの。一風変わった経歴の人物だが、『エクリプス・フェイズ』の包容力ある世界観は、こうした複雑な人物造形をも許容するものとなっている。

 なお、各種専門用語については、仲知喜と蔵原大の合作小説「DOG TALE 犬の話」に付記されている用語集にも詳しい解説が収められているので、併せて参照されたい。

 本稿の初出は2011年6月に限定発行されたファンジン『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』(Analog Game Studies & 戦鎚傭兵団制作)の巻頭に収録されたものである。今回「SF Prologue Wave」に再掲されるにあたり、一部修正が加えられている。
 蔵原大は史学研究者。戦略学/歴史学の立場から19世紀以来のウォーゲームの研究を学術雑誌に発表しており、戦略学関係の翻訳書もある。本稿をお読みの方にはおわかりのとおり、年季の入ったSFファンでもある。齋藤路恵は「Analog Game Studies」や「Game Community Summit 2012」などでオルタナティヴ・リアリティ・ゲーム(ARG)の論考等を発表している気鋭の論客。本稿では主にジェンダーに関した部分の執筆と考証を担当している。
 なお、『エクリプス・フェイズ』のルールブック収録のイラストに加え、「黄泉の縁を巡る」のアートワークを担当している小珠泰之介のイラストが入っているのも見逃せないところだ。(岡和田晃)




(PDFバージョン:eiseitaitan_kuraharadai_saitoumitie


(注意:この作品はPDFバージョンのみになります)



蔵原大プロフィール
齋藤路恵プロフィール


蔵原大翻訳作品
『歴史と戦略の本質 上―歴史の英知に学ぶ軍事文化』
『歴史と戦略の本質 下―歴史の英知に学ぶ軍事文化』