「月刊アナログゲーム情報誌「Role & Roll」Vol.115掲載『エクリプス・フェイズ』ミニ・リプレイ「アルビン・α・ダルベーリの不遇な事件」

文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム



 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)やボードゲームの記事を中心に扱ったアナログゲーム(電源を使わないゲーム)の月刊情報誌です。

 毎号、熟練の書き手により、多種多様なゲームが紹介、そしてサポートがなされています。

 今回の「Role&Roll」は、時節柄か、ニューカマーをを意識した記事を集めたコンセプチュアルな編集構成となっており、記事の多くは「●●●ってどんなゲーム?」という問いかけから始まります。初心者歓迎号というわけですね。


 もちろん『エクリプス・フェイズ』も例外ではありません。今回の「アルビン・α・ダルベーリの奇妙な事件」は、語り手(記事の解説者である「私」)が全員同じアルビン・α・ダルベーリであるという、珍しいシチュエーションの導入で幕を開けますが、これは『エクリプス・フェイズ』らしさを強烈なインパクトをもって伝えるための仕掛けなのでしょう。

 続いて、『エクリプス・フェイズ』の基本コンセプト、舞台となる「トランスヒューマンの時代」とはいかなるものか、それまでSFについて馴染みがない読者でも、はっきりとイメージできるよう、ポイントがわかりやすくまとめられています。


 そして、本編となるのが入門用ミニ・リプレイ。リプレイとは、ゲームのプレイ風景を戯曲のような形で紹介したものですが、今回は一話完結もの。同じオリジナルの魂(エゴ)を分有しているアルビンたちは、フォーク(コピー)なので、それぞれ異なる義体を身につけています。太陽系外惑星探索に向いたオリンピアン・モーフ、水中探査用の義体アクアノート・モーフ、戦闘用の合成義体リーパー、そしてタコ(オクトモーフ)。

 これら、個性あふれる義体に身を包んだ「アルビン」たちが、地球静止軌道上からキリマンジャロ山の山頂まで伸びている起動エレベーターにつながった宇宙ステーションで、血沸き肉踊る冒険を繰り広げるというわけです。本作を読み終えたあとは、リプレイとよく似た舞台のアドベンチャー「地球へ:6分38秒」が掲載された「Role&Roll」Vol.100を手にとってみるのもいいかもしれません。

 『エクリプス・フェイズ』の設定、そして戦闘シーンが詳しく描写することで、設定だけではない、生き生きしたゲームとしての楽しさを感じ取っていただけるのではないかと思います。

 記事末尾には、これまで書かれたサポート記事の一覧も添えられており、索引としても使える便利な仕様になっていることも書き添えておきます。

 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。


※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
 「Role&Roll Station」では『エクリプス・フェイズ』体験会が開催されています。参加費用は無料、SF初心者の方もゲーム初心者の方も、イチから丁寧にレクチャーいたしますので、ぜひご参加ください。




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