「月刊アナログゲーム情報誌「Role & Roll」Vol.117掲載「センティネルのための(『エクリプス・フェイズ』)ワールド・ガイド『宇宙の歩き方』」(第7回)

文:朱鷺田祐介 協力:『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム



 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)やボードゲームの記事等アナログゲーム(電源を使わないゲーム)の月刊総合情報誌です。毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームが紹介、サポートがなされています。
 「Role & Roll」Vol.110からは、『エクリプス・フェイズ』の世界観を紹介した「センティネルのためのワールド・ガイド『宇宙の歩き方』」が連載されています。今号Vol.117に載っているのは、その第7回となります。輪を持つ巨大なガス・ジャイアントである土星についての解説となります。

 「Role&Roll」Vol.106までは「エントリー・ミッション」と題し、『エクリプス・フェイズ』世界の入門、あるいはゲーム・ファンへ向けたSFガイドを目指した記事が連載されていました。Vol.107から109までは、「リプレイ」の新シリーズ「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還~」が連載されていました。

 ただいま進行中の「宇宙の歩き方」では、『エクリプス・フェイズ』の世界設定をわかりやすく紹介するため、翻訳進行中のルールブックからゲームを知るために役立ちそうな箇所を抜粋、紹介しています。単にルールブックの記述に留まらず、各種サプリメント(追加設定資料集)などの情報を織り交ぜながら、最新の設定をスムーズに理解できるように書かれています。今回から読んでも大丈夫です。ご安心ください。

 『エクリプス・フェイズ』では、参加プレイヤーが担当するキャラクターは、人類をX-リスク(絶滅の危機)から救うための秘密結社である「ファイアウォール」の一員(センティネル)となることが奨励されています。「宇宙の歩き方」は、そうしたセンティネルが任務を遂行するために必要な情報を提供する記事としても活用いただけるよう、工夫がこらされています。
  
 ガイド役を担当するのは「Role&Roll」に掲載されたリプレイ「金星の人狼~Garou in the Venus~」および「月の熾天使~マーズ・サイクラーの帰還~」に登場したキャラクターたち。
 タイタンの探検家アルビン、今回は土星圏の広大な宇宙空間を生身で旅するリングフライヤー義体で登場。シフトランナーの技術者イブン。ヴァーチャル・リアリティに慣れているので、土星圏の真空で暇を持て余さずに済んでいます。そして、金星の空中都市アプロディーテ・プライムの交渉人ナーシャはタイタンのサイバー民主主義に一抹の希望を感じ、木星共和国の艦隊と過去に一悶着あったスカムの用心棒イカナンに、隙あらばサルベージできそうなハビタットを物色している知性化タコのキャプテン・ケーン。そして、月のハイパー・エリートであるルクサーヌは、土星圏のアナーキズム的な雰囲気と、とことん相性が悪い。彼らバラエティ豊かなガイドたちが、随時、紹介コメントを加えていきます。世界観を理解する一助ともなれば、『エクリプス・フェイズ』小説を読む際にも大いに役立つことでしょう。

 「宇宙の歩き方」第1回では、太陽系の中心、地球圏および月が紹介されました。
 第2回にて紹介されるのは、太陽系近傍宙域、および水星。 
 第3回で紹介されるのは、壮麗な空中都市(エアロシュタット)が浮かぶ金星です。
 第4回は、テラフォーミングの進む新たなフロンティア、赤い砂漠の火星が紹介されました。
 第5回で紹介された、火星と木星の間に広がる小惑星帯です。
 第6回では、太陽系最大の惑星である木星共和国と、その特異な文化が解説されました。
 第7回では、数多の国家やパンドラ・ゲートを擁した土星圏が解説されます。

 「嵐の巨人惑星、土星」では、ガス採取と採鉱からなる「土星の経済基盤」の詳しい解説と、「土星の衛星と輪について」、「パンドラ・ゲートと宇宙探査」という三つの切り口から、土星圏の実体が説明されます。「タイタン連邦」の項目では、「社会主義とサイバー民主主義の融合」を語ったタイタン独自のメッシュによる直接民主主義と、評判経済について。またタイタン連邦の首都「ニュータウン」、タイタン自治大学等を擁した「オーフス」、そして太陽系最大の義体生産都市「ニューケベック」、さらには防衛の拠点「タイタンを守る三つ子の衛星要塞」についても、個別に解説がなされています。
 また、ディオーネ(ソローグッド)、エンケラドス(プロファンダ)、イアペトス、ミートハブ、ミマス(ハーモニアス・アナーキー)、パン(iズールー)、フェランズ・リコース、クロノス・クラスターといった土星圏の衛星やハビタット、小惑星などについても、詳細な解説がなされています。
 いちばん人気は、朱鷺田祐介「ミートハブ・マーダーズ あるいは、肉でいっぱいの宇宙」の題材になったミートハブ。正式名称は、“君も芸術のためにミートの巨大な塊になろう!”です。これはハビタット構造体の90%が巨大なベーコンになっているという、風変わりなハビタットなのです。

 「SF Prologue Wave」の『エクリプス・フェイズ』シェアードワールド・シリーズを読みとくためにも、大いに役立つことと思います。
 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!
 きっと、あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。


※本シナリオにおいては、ロールプレイングゲームそのものの基本的な考え方については説明がなされていません。お手数ですが各種入門書やWebサイト等をご覧のうえ、ご参照いただけましたら幸いです。
 「Role&Roll Station」では『エクリプス・フェイズ』体験会が開催されています。参加費用は無料、SF初心者の方もゲーム初心者の方も、イチから丁寧にレクチャーいたしますので、ぜひご参加ください。




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