『月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.148「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ 聖ニコラウス号の遭難」』

執筆:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、監修:岡和田晃、待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)


 岡和田晃

 「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年創刊)。
 毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。
 「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事は、継続的に紹介して参りました。

 今回ご紹介する「Role&Roll」Vol.148では、『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ「聖ニコラウス号の遭難」が掲載されています。
 「Role&Roll」にはこれまで、『エクリプス・フェイズ』のルールブックを購入したはいいが、どう遊べばよいかわからない方のために入門用のシナリオが掲載されてきました。

 いずれも3時間程度の比較的短い時間で遊べる親切設計となっています。

 Vol.143掲載の「スパイダー・ローズの孤独」は、SFにおけるポストヒューマン・テーマを、戦闘&調査のバランスよく体験できるシナリオ。
 Vol.144掲載の「スカイ・アーク・クライシス」は、恐竜パニック・アクションもので、ユニークな舞台設定についての情報も豊富。
 Vol.145掲載の「女博士エヴァ・イオネスコの受難」はゲームブック形式の一人用シナリオ。ちょっと手を加えれば多人数用シナリオとすることもできます。
 Vol.146掲載の「ザ・ゾーン:失われたモスク」は、火星の危険地帯を探索するシナリオで、未訳サプリメントから舞台の抄訳も付いています。
 Vol.147掲載の「アビス・オブ・シンギュラリティ」は、小惑星隊を飛び回りながら陰謀劇をくぐり抜けるギャング映画のようなシナリオ。

 いずれも、ゲームマスターやプレイグループの嗜好性に合わせて、用いるシナリオを選択するのが吉と思います。「スパイダー・ローズの孤独」と「アビス・オブ・シンギュラリティ」、あるいは「スカイ・アーク・クライシス」と「ザ・ゾーン:失われたモスク」は、それぞれ連続して遊んでも面白いものと思います。

 さて、では今回の「聖ニコラウス号の遭難」はどういうシナリオなのでしょうか。

 通信が絶え、小惑星隊を漂流する密輸貨物船「聖ニコラウス」に、Xリスクが紛れ込んでいるとの情報を得たファイアウォールのセンティネルたち。プロクシの司令は明確だった。「聖ニコラウス号に何が積み込まれていたか? 聖ニコラウス号で何が起きたか? この二点を明らかにせよ。そして、そこにXリスクが関わっていたならば、解決せよ」

 わかりやすいですね。
 そう、今回は廃宇宙船を探索するシナリオ。ファンタジーRPGだとダンジョン、ホラーRPGならば幽霊屋敷にもぐっていくようなイメージで問題ありません。
 イベントや指示、地図などが充実した内容で、不慣れなゲームマスターでも運用がしやすい内容に仕上がっています。


 「Role&Roll」Vol.140の『エクリプス・フェイズ』特集に掲載された漫画「スピタのコピタの!」で用いられたシナリオです(今は単行本の11巻にも収められています)。


『スピタのコピタの! 11』




 「SF Prologue Wave」の小説を読んだら、ぜひ、実際に『エクリプス・フェイズ』世界に飛び込んでみましょう!

 あなたのクリエイティヴィティが、さらに刺激されること、間違いありません。



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