執筆:待兼音二郎(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)、監修:朱鷺田祐介(スザク・ゲームズ)、岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム)

岡和田晃
「Role & Roll」(アークライト/新紀元社)は、会話型ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPG、TRPG)や、ボードゲーム、カードゲーム等のアナログゲーム(電源を使わないゲーム)を扱う月刊総合情報書籍です(2003年 Vol.1発売)。
毎号、プロとして活躍中のゲームデザイナーやライターにより、様々なゲームの紹介やサポートがなされています。
「SF Prologue Wave」でも、「Role&Roll」掲載の『エクリプス・フェイズ』関連記事は、継続的に紹介して参りました。
今回ご紹介する「Role&Roll」Vol.145では、「『エクリプス・フェイズ』1人用入門ミッション 女博士エヴァ・イヨネスコの受難」が掲載されています。
これは、まったく新しい試みです。パラグラフ選択式のソロ・アドベンチャー、すなわち楽しみながらルールを習得できるゲームブックとなっているわけです。
秀逸なのは、たとえルールブックを持っていなくても、日本語版公式サイトからサマリーをダウンロードするか、「Role&Roll」Vol.92のルール・サマリーを用いて遊ぶことができるようにもなっています。
なお、Vol.92は売り切れということですが、同号の『エクリプス・フェイズ』関係の特集記事は近々公式サイトでダウンロードできるようになる予定です。
さて、今回のソロ・アドベンチャーの主役は、読者のあなた。あなたは「スカムの用心棒」となり、小惑星ニサ(44 Nysa)にあるエクストロピア・ステーションで、誘拐された要人の救出任務を請け合うことになります。戦闘時の敵の動きは自動処理できるようになっており、ゲームブックでは往々にして過剰に簡略化されがちな戦闘についても楽しめるようになっています。
第1幕:情報収集、第2幕:救出戦闘という2幕構成になっているのですが、実は紙幅の都合で割愛された序幕があります。
ミッションの依頼主であるファイアウォールのプロクシ、ジェスパーによる模擬戦闘のパートです。
以下、待兼音二郎さんのブログに採録されていた序幕を、こちらでも紹介させていただきます。