カテゴリー: Eclipse Phase 作品

「特異点への突入」待兼音二郎

(紹介文PDFバージョン:tokuitennshoukai_okawadaakira
 このフルカラーPDFファイルは小説を読む際の手助けとしてもらうために、公式設定を抜粋して翻訳し、再編集した設定集である。このPDFファイルを読めば、『エクリプス・フェイズ』の基本的なコンセプトや背景設定をまとまった情報として知ることができるだろう。きっと、胸がワクワクしてくるはずだ。

 内訳は『エクリプス・フェイズ』の「クイックスタート・ルール」から「特異点への突入」「『エクリプス・フェイズ』の世界」「『エクリプス・フェイズ』の年表」「ファイアウォールへようこそ」「これだけは頭に叩きこんでおけ」を翻訳したもの。いかにもゲーム的な数値部分は含まれていないので、ゲームに苦手意識がある方も気軽に読んでみてほしい。レイアウトも、基本的に原書をイメージしたものとなっている。

 本訳稿の初出は2011年6月に限定発行されたファンジン『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』(Analog Game Studies & 戦鎚傭兵団制作)に収録されたものである。ファンジン発行から数ヶ月後に『エクリプス・フェイズ』日本語版の出版が内定し、翻訳を担当した待兼音二郎は、そのまま『エクリプス・フェイズ』翻訳チームに加入することとなった。
 今回「SF Prologue Wave」に再掲されるにあたり、翻訳者の待兼音二郎の手によって訳語や訳文は全面的に刷新され、内容も「ファイアウォール」という組織についての設定部分が増補された豪華仕様となっている。どうぞ、お愉しみいただきたい。(岡和田晃)




(PDFバージョン:tokuitennhenototunyuu_machikaneottojiro

「サンダイバーの幻影」朱鷺田祐介

(紹介文PDFバージョン:sunndaibaashoukai_okawadaakira
 記念すべき「SF Prologue Wave」での『エクリプス・フェイズ』シェアードワールド企画の第一弾を飾るのは、『エクリプス・フェイズ』日本語版の翻訳監修者である朱鷺田祐介の手になる短篇「サンダイバーの幻影」だ。
 キレのよい作品で、『エクリプス・フェイズ』世界のイメージを鮮明に叩きつけてくれる。世界観についての説明的注釈を生かしたメタフィクショナルな構成も見どころだ。
 すでに朱鷺田祐介は『エクリプス・フェイズ』のRPGリプレイ「金星の人狼 ―Garou in the Venus―」を「Role & Roll」Vo.88~Vol.91(アークライト/新紀元社)にて発表している。これは実際のゲーム・プレイを録音し読み物として再編集したものだが、途中で登場するト書きの部分には、こうしたRPGリプレイの手法が導入されている。ゲームデザイナーならではの工夫だろう。

 朱鷺田祐介は日本を代表するゲームデザイナー/ライターの一人。1987年に「ウォーロック」誌(社会思想社)でデビューしてから、アナログゲーム界の最前線で活躍してきた。ロールプレイングゲームのデザインや紹介が仕事の中心だが、代表作であるダークファンタジーRPG『深淵』の世界を舞台に『火龍面舞』や『丘の上の貴婦人』(ともにプランニングハウス)といった小説を出版しており、小説家としての顔も持つ。『エクリプス・フェイズ』の世界の魅力を多角的に紹介してくれる、期待の書き手だ。(岡和田晃)




(PDFバージョン:sanndaibaa_tokitayuusuke


 何度繰り返したとしても、死ぬのに慣れることなどない。
 今回は特にひどかった。
 魂(エゴ)のバックアップが損傷していたのか、蘇生措置前の数瞬でひどい夢を見た。

 宇宙クジラの夢だ。
 黄金に輝く太陽フレアの中へ向かって飛び込んでいく巨大なクジラ。
 彼らの行く先に見えるのは、黒点。
 そして、圧壊する。