書名:
「ディヴァイン・コンクェスト ―小惑星帯のヒロイン―」
作者名:
山口優
出版社:
講談社
出版日:
2014年8月2日
ISBNコード:
ISBN-10: 406283877X
ISBN-13: 978-4062838771
値段:
1404円
・キャッチコピー
「暗黒の宇宙で義手の少女パイロットは戦う」
・作品の「舞台」についての概略/簡単なあらすじ
西暦2034年、人類は太陽系に進出していた。小惑星帯では、良質な鉱物資源を含む小惑星や微小惑星を獲得する資源探索業が盛んだった。しかし、広大な小惑星帯全体を警備することは不可能に近く、他人が見つけ出した資源小惑星を強奪する者=海賊が相次いだ。特にインドと欧州連合の管理圏の境界宙域では、両者が偶発的な衝突を恐れてパトロールの頻度を下げたために、海賊事件が頻発していた。そんなとき、この宙域の海賊事件現場に颯爽と現れ介入する、圧倒的な強さを誇る一機の戦闘機『ヴァルナ』が登場した。インド神話で『正義の神』を意味する『ヴァルナ』の正体とは。
カテゴリー: 宣伝(作者コメント付き)
『北の想像力――《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』岡和田晃(編集)
書籍名:『北の想像力――《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』
編者:岡和田晃
執筆者:(五十音順)
石和義之
礒部剛喜
浦高晃
岡和田晃
忍澤勉
倉数茂
小谷真理
高槻真樹
巽孝之
田中里尚
丹菊逸治
東條慎生
橋本輝幸
藤元登四郎
増田まもる
松本寛大
三浦祐嗣
宮野由梨香
横道仁志
渡邊利道
装丁:平野甲賀
出版社:寿郎社
発売日:2014年5月28日
判型/ページ数:A5判/798ページ
価格:本体7,500円+税
ISBNコード:978-4-902269-70-3
Webサイト:寿郎社
20人のSF批評家たちが北海道文学と北海道SFを〈世界文学〉〈スペキュレィティヴ・フィクション〉として読み直した日本文芸評論史上画期をなす空前絶後の評論大全!
安部公房・荒巻義雄の古典的作品から清水博子・円城塔の実験的作品、アイヌ民族の口承文学、北海道が描かれた海外作品、北の風土にかかわる映画・アニメ・ソフトウエア・音楽にいたるまで――。
ジャンルを超えた批評家たちの倦まざる批評実践によって日本近代文学の限界を炙り出し、〈辺境文学〉としての北海道文学と北海道SFを〈世界文学〉〈スペキュレィティヴ・フィクション〉として読み直すことで、文学とSFの新たな可能性を〈北の大地〉から見出した、空前絶後の評論大全、北海道の出版社から刊行。
巻末には2段組で98ページに及ぶ「北の想像力」を俯瞰するための作品ガイド(165作品)が収録されています。
「突変」森岡浩之
どんな話かは徳間書店の紹介ページで読んでください。
病気で死にかけたせいか、単純に歳を取ったせいか、下町人情ものを書きたくなった。
「おとっつぁん、お粥ができたよ」「いつも済まないねえ」「それは言わない約束でしょ」てな感じの話を書いてみたくなったのである。
しかし、あいにくハイソサエティな育ちで、下町の暮らしには馴染みがない。
「へんっ、てめぇにゃなんもわかっちゃいねぇ」と下町っ子に鼻で嗤われるという屈辱を回避するには、独自の下町世界を構築しなくてはならないのだ。
いろいろ試行錯誤をするうちにふと思い出したのが、中公新書の『ヴァイキング(荒正人・著)』という本である。もう半世紀近く前に出た書だが、わたしが読んだのは大学生のころだったろうか。
この中でヴァイキングのグリーンランド植民地について語られている。近ごろ出た『文明崩壊(ジャレド・ダイアモンド・著)』で詳細に語られているから、ご存じの方も多いだろうが、掻い摘んで説明すると、こんな話である。
「『妖怪探偵・百目』(1) 朱塗の街」上田早夕里
書名:『妖怪探偵・百目』(1) 朱塗の街
作者名:上田早夕里
出版社:光文社(光文社文庫)
出版日:2014年7月10日
ISBNコード:978-4-334-76767-9
定価:600円(税別) ※電子版も同時期発売。
2008年に、異形コレクション・第40巻『未来妖怪』に掲載された「真朱の街」は、後にシリーズ化されて、「小説宝石」誌上で不定期連載が続いておりました。このたび、2014年度掲載分までが一冊にまとまり、文庫による刊行がスタートしました。全3巻で完結の予定です。
『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』岡和田晃
書名: 『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』
編・解説: 岡和田晃
出版社: 未來社
出版日: 2014年2月5日
ISBNコード: 978-4-624-93442-2
値段: 2310円
〔転換期を読む22〕
「ハックション! ハックション! ハックション!」
感動のくしゃみだ。
感動? 感動のリズムは、人の理性を狂わせる。リズムこそ、狂わされなければならないのだ。とりあえず、くしゃみの母音を剥ぎ取ってみよう。
新しい言葉が必要なのだ。「これは単に文法的な用語の問題なんですよ。差別なんかじゃありません」と答えてしまうのは、差別をおこなってきた古い言葉の領域からの言い逃れに過ぎなかった。アイヌとヤマトの区切りのこちら、ヤマトの側から、あちら側のアイヌを十把一からげにして、「彼等」とまとめてしまうその立位置の思想性――問われているのはニッポン語なのだ。
(「飛ぶくしゃみ」より)
人と人とを隔て、差別と抑圧を産み出す「境界」。その解体を目論み、死の直前までゲリラ的な執筆活動を持続した反骨の作家、向井豊昭(1933~2008)。40年を越える執筆歴をもちながら、長らく黙殺されてきたその仕事を、若き文芸評論家・岡和田晃が、「近代・アイヌ・エスペラント」を軸に精選した傑作集。解説と詳細な年譜を付す。
『夢巻』田丸雅智
書名:『夢巻』
作者:田丸雅智
出版社:出版芸術社
出版日:2014年3月25日
ISBNコード:4882934582
価格:1,470円
この度、出版芸術社さんから初の作品集『夢巻』(ゆめまき)を刊行していただける運びとなりました。
本作はショートショート(以下、SS)20編からなるSS集で、Prologue Waveで掲載していただいた作品も多く収録しております。新井素子氏、大森望氏、瀬名秀明氏、東雅夫氏、牧眞司氏の5名の方から推薦文をいただくこともでき、月並みですが感謝の言葉しかございません。
本作には、単なる現実逃避に終わらない、たくさんの人たちの日常の原動力となりうるような作品。そういうものを目指して書いた不思議な作品を詰めこみました。ぜひ隙間時間にでもご笑覧いただけますと幸いです。
『戦前日本SF映画創世記 ゴジラはなんでできているか』高槻真樹
書名: 『戦前日本SF映画創世記 ゴジラはなんでできているか』
作者: 高槻真樹
出版社: 河出書房新社
出版日: 2014年3月25日
ISBN-10: 4309274773
ISBN-13: 978-4309274775
値段: 2500円(税抜・微妙な時期ですのでお気を付けください)
著者より:
草創期の忍術映画とゴジラの間に残る日本SF映画のミッシングリンクを埋める一冊です。
『星界の断章Ⅲ』森岡浩之
出版社: 早川書房
刊行日: 2014/03/20
ISBN: 978-4-15-031153-7
定価: 651円
星界の短編集第3弾です。買ってください!
……とまあ、言いたいことは上記に尽きるのですが、これだけではあまりにも愛想がないので、各作品について語らせてもらいます。お時間がございましたら、いま暫しよろしくおつきあいください。
そうそう、肝心なことを言い忘れていました。
星界シリーズはそれなりに構築された架空世界を舞台としています。したがって、『星界の紋章』、『星界の戦旗』を読んでいないと、この短編集も宣伝文も、理解しがたいかもしれません。
『星界の紋章』については電子書籍化もされておりますので、未読の方はこの機会に購入をご検討ください。
と、拙文の目的が99パーセント達せられたところで、今度こそ各話について。
「ガリレイドンナ ―月光の女神たち―」片理誠
書名: 『ガリレイドンナ ―月光の女神たち(Moonshine Fortunes)―』
作者: 片理誠
出版社: 朝日新聞出版
出版日: 2014年2月20日
ISBNコード: ISBN978-4-02-251153-9
値段: 1200円
(作者より)
2013年の10月からフジテレビの深夜アニメ枠『ノイタミナ』で放送されていたテレビアニメ作品、『ガリレイドンナ』。その小説版が本作になります。
「展覧会の絵・Android版」森山安雄
書名「展覧会の絵・Android版」
作者名:森山安雄
出版社:創土社/Faith
出版日:2014年1月10日
ISBNコード:デジタルなのでなし
値段:無料(途中課金あり)
ダウンロードアドレス:
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.faith.wonderworks.igamebook.tenrankainoe
キャッチコピー:
貴方は記憶を失った吟遊詩人。琴を片手に旅をする。この世界は何なのか、自分は一体何者なのだろうか。和製ゲームブック、初のAndroidt化。
「『深紅の碑文』上・下」上田早夕里
タイトル:『深紅の碑文』上・下
作者名:上田早夕里
出版社:早川書房
出版日:2013年12月19日
ISBNコード:(上巻) 4152094230
(下巻) 4152094249
定価:各1600円(税別)
昨年(2013年)末の中旬に発売された本なので、既に店頭に並んでいます。よろしくお願い致します。
短篇「魚舟・獣舟」の掲載から7年、ようやく、ここまで辿り着きました。シリーズ化を前提に書き始めた作品ではないので、途中、紆余曲折を経ていますが、この作品をもって、基礎となる世界観はすべて提示されました。デビュー作を含めて、私は常に〈夢〉と〈悪夢〉が同居するSFを書いてきましたが、本作はその最たるものかもしれません。
これは人間の情熱と罪悪の物語です。家族や仲間を守るために闘い、社会を安定させるために闘い、宇宙への夢をつなぐために闘う――それは意志だけで成し遂げられるものではなく、暗い影を帯びることにもなるのですが、それらすべてを引っくるめて、人間であること・生命の価値を肯定する物語です。
「メタポゾン10号案内」忍澤勉
「季刊メタポゾン」公式サイト
http://www.metaposon.com/works.html
「出版社名」
発行・株式会社メタポゾン
発売・有限会社寿郎社
「発売日」
2013年12月
「ISBNコード」
ISBN-10: 4902269651
ISBN-13: 978-4902269659
「季刊メタポゾン」第10号が11月8日に発行されました。
このメタポゾンでは第8号から日本SF評論賞有志による「連作評論」が続いていて、今号はその3回目となります。
今回は忍澤勉の「新しい核の時代とタルコフスキーの視線」と岡和田晃氏の「『伊藤計劃以後』と加速化する陰謀論」が掲載されました。
『「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃・SF・現代文学』岡和田晃
80年代生まれ、博覧強記を地で行く若き論客の初の批評集!!
『「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃・SF・現代文学』
社会現象を起こした天才・伊藤計劃の「死」へ、最も早く、最も鋭敏に応答した批評を発表し、第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞した岡和田晃。その受賞から2013年までの間に発表された批評を「伊藤計劃、SF、世界文学」の3つの柱でまとめた、80年代生まれ、博覧強記を地で行く若き論客の初の批評集!!
SFと文学の枠を取り払い、ミステリやゲームの視点を自在に用いながら、大胆にして緻密にテクストを掘り下げる。愉楽に満ちた輻輳(ふくそう)する言葉が、あなたの知性に挑戦する!!
ぎっしり濃密な320頁です。(公式サイトより)
「アンノウン・アルヴ ―禁断の妖精たち―」山口優
タイトル:「アンノウン・アルヴ ―禁断の妖精たち―」
作者名:山口優
出版社:講談社
出版日:2013年11月2日
ISBNコード:ISBN978-4-06-283859-7
値段:2400円(税別)
公式サイト
(作者からのコメント)
「前作、『アルヴ・レズル』では、主人公、礼望の「一番大切なもの」として、その魂(精神機能)を探索される存在だった妹、詩希が、今作『アンノウン・アルヴ』の主人公です。
詩希にとっても、「一番大切なもの」の一つは、間違いなく兄の礼望でした。けれども、彼女には、礼望に向き合う前に、まず自分が何であるのか、何であらねばならないのか、という本質的な問いが突きつけられていたのです。
この『アンノウン・アルヴ』は、詩希が自分という存在の意味を問い続け、答えを得るまでの物語と言えるでしょう。
それは、詩希だけに限りません。
かつて前作で詩希とともに戦った少女たちもまた、同じ問いを自らに引き受け、それに答えようとして足掻き続けます。
自分達はどういう存在なのか。どうあらねばならないのか。
その問いは、最先端の科学技術に伴う災厄の生存者であった、彼女たちだけに突きつけられたものでは、実はないのかもしれません。
急速に発展する科学技術によって、肉体と精神機能を伴う自らの実体にすら変容をもたらし得る力を人類が得るならば、人類全体が答えなければならない問いになってくるのではないか、と思っています。
詩希達が出した答えは、そうした問いにも答えるヒントになっているのかもしれません。
ぜひお手にとって、お楽しみいただければと思います」
「コンチェルト・ダスト」中里友香
『コンチェルト・ダスト』
中里友香・作
藤原薫・装画
早川書房
刊行日: 2013/9/20
ISBN: 978-4152094025
1,800円+税
――内容紹介――
命の恩人が殺人鬼 × 命の恩人が命取り
血と報復のコンチェルトが満を持して幕を開ける。
「メタポゾン9号」高槻真樹
「季刊メタポゾン」公式サイト
http://www.metaposon.com/works.html
「出版社名」
発行・株式会社メタポゾン
発売・有限会社寿郎社
「発売日」
2013年6月6日
「ISBNコード」
ISBN-10: 4902269627
ISBN-13: 978-4902269628
「季刊メタポゾン」の最新号が発売になりました。電子書籍が台頭する時代にあえて紙のメディアにこだわった文芸評論誌を問う野心的な試みも、はや2年半を超えました。今回が9号目となります。
耳慣れない〈メタポゾン〉というタイトルは、「メタ(変化した)」と「ポゾン(存在する量)」を合わせた造語です。つまり「今あるものの協同と、それによる新しい何物かの出現を象徴」という姿勢を意味します。これまであるものとこれから生まれるものを合わせることで生まれる新しい概念、それが「メタポゾン」というわけです。
「笹の葉さらさら」平田真夫/森山安雄
書名 「笹の葉さらさら」
作者名 平田真夫/森山安雄
出版社 フェイス
出版日 2013.2.5
ISBNコード デジタルなのでなし
値段 85円
ダウンロード https://itunes.apple.com/jp/app/id598563659?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
コメント
7月6日に織り姫がさらわれた! あなたは彼女を助け出し、天の川の氾濫を食い止められるか。平田/森山合作第2弾。
「展覧会の絵」森山安雄
書名 「展覧会の絵」
作者名 森山安雄
出版社 創土社(書籍版) フェイス(デジタル版)
出版日 2002.12.1(書籍版) 2012.10.9(デジタル日本語版) 2013.3.27(デジタル英語版)
ISBNコード ISBN-13: 978-4789301183
値段 1218円(書籍版) 500円(デジタル日本語版) 250円(デジタル英語版)
・キャッチコピー
ムソルグスキーの同名曲を元にしたゲームブック。海外翻訳もあり。
・作品の「舞台」についての概略。
あなたは記憶を失った吟遊詩人。自分の出自を見つけるに、10枚の絵の中を旅していく。
「昔々……」平田真夫/森山安雄
書名 「昔々……」
作者名 平田真夫/森山安雄
出版社 フェイス
出版日 2012.11.30
ISBNコード デジタルなのでなし
値段 85円
ダウンロード https://itunes.apple.com/jp/app/id578858963?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
コメント
雪深い山の中で病に苦しむ子供。あなたは山の神に出会い、子供を助けられるか。平田真夫/森山安雄合作第一弾。「水の中、光の底」の彼が帰ってくる。
「水の中、光の底」平田真夫
書名 「水の中、光の底」
作者名 平田真夫
出版社 東京創元社
出版日 2011.3.24
ISBNコード ISBN-13: 978-4488024697
値段 1500円(ですが、現段階では古本扱いなので、様々です)。
アマゾン http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%80%81%E5%85%89%E3%81%AE%E5%BA%95-%E5%B9%B3%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E5%A4%AB/dp/4488024696/ref=pd_ybh_1
コメント
初めての文芸作品です。酒場を舞台とした日常の不思議を描く連作集。これは、あなた自身の物語です。
追伸
「水の中、光の底」は2012年版「SFが読みたい!」で、日本部門20位に入れていただきました。
文芸誌「季刊メタポゾン」岡和田晃
文芸誌「季刊メタポゾン」にて、日本SF評論賞受賞者有志の評論記事が連載開始!
岡和田晃
「季刊メタポゾン」は、『善人は若死にをする』等の著作で知られる作家の大西赤人氏が責任編集をつとめる雑誌です。
「デジタルメディアとりわけ電子書籍の普及が進む今日、あえて紙のメディアの存在意義を探ろうとする雑誌」として、2011年1月に創刊され、この8号で、発刊2周年を迎えました。
誌名の〈メタポゾン〉とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、「メタ(新)」と「ポゾン(既)」を合わせた造語とのこと。つまり「古いものと新しいものの協働で、高次元の別の何かを生みだそう」という姿勢を意味します。
その名に恥じず、毎号、ハードコアな小説や批評が掲載されてきました。
電子総合文藝誌『月刊アレ!』 Vol.18
(文責:片理誠)
『月刊アレ!』 Vol.18
電子総合文藝誌『月刊アレ!』の2013年2月号は 【日本SF作家クラブ50周年記念小説特集】 と銘打たれたSF大特集となっております。
巻頭対談のゲストとして瀬名秀明さんが登場され、『大空のドロテ』の創作秘話やSFに対する思いを語られている他、日本SF新人賞や小松左京賞の出身者(13名)が「消失!」を共通のテーマに設定して短編SFの競作にチャレンジしております! 各人各様、13通りの「消失SF」の妙味をご堪能くださいませ!
「華竜の宮 上・下」上田早夕里
「華竜の宮」上・下
上田早夕里・著
早川書房
刊行日:2012/11/09
滅びゆくこの星の上で、
彼らは生きるため
闘い続けた。
《地球上で陸地がほぼ水没しても人類は武器を捨てなかった。さらなる絶望的な環境激変は、この星のすべての命に対して決断を迫る。ベストSF2010第1位、第32回日本SF大賞受賞作》
(上巻)ISBN:978-4-15-031085-1 *777円(税込)
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21085.html
(下巻)ISBN:978-4-15-031086-8 *777円(税込)
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21086.html
電子フリーペーパーMAGASTORE MAGAZINE 27 「星祭り ショートショートの、いま」田丸雅智、江坂遊
http://www.magastore.jp/product/8093
【内容紹介】
ショートショートについて分かりやすく解説した電子フリーペーパー。
星新一氏の没後、衰退の一途をたどってきたショートショート。
その窮状にも屈せずショートショートを書き続けてきた作家たちに新世代の作家たちを加え、いま新しく動きはじめたショートショートの現状を、各作家の作品をまじえながらご紹介。
≪掲載作品≫
★井上雅彦「碧い夜が明けるまで」
★江坂遊「産月譚」
★田丸雅智「月工場」
★三川祐「ただ一つの物語」
★星マリナ「星新一のスター★システム」(エッセイ)
≪目次≫
☆はじめに
☆ショートショートって?
☆星新一って?
☆ショートショートの、いま
☆ショートショートを読んでみよう
☆おわりに
「カンパニュラの銀翼」中里友香
中里友香・作
鈴木康士・表紙絵
早川書房
刊行日: 2012/10/24
ISBN:978-4-15-209327-1
1,890円
第2回アガサ・クリスティー賞受賞作
早川オンライン書籍詳細『カンパニュラの銀翼』
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112193.html
――デラシネの貴公子シグモンドと、
実験心理学者オーグストとの長き因縁――
歴代の謎が美しく織りなす精緻な迷宮。欧州浪漫ミステリ。
1920年代後半の英国。エリオットには秘密があった。
資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。
そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。
《脱け出したくばね、必要なのは概念の改革だよ。エリオット・フォッセー》
もの憂い眩暈。
純粋な美。
エレガントな悪徳。
高貴な血に潜んでいる病んだ「真実」
精緻な知に彩られた、めくるめく浪漫物語。
「BEATLESS」長谷敏司
『BEATLESS』出版詳細
作者 長谷敏司
出版社 角川書店
ISBN 978-4-04-110290-9-C0093
発売日 2012年 10月 10日
定価(税込) 1890円
カバーイラスト redjuice
装丁 草野剛
【内容紹介】
22世紀の日本。そこはコンピュータの知能が人間を超え、人間と同じかたちをして同じ労働ができる人間型ロボットが社会の一部になって多数運用される、自動化の進みすぎた世界だった。人間と機械が入り乱れて見分けがつかないその世界で、少年は一体の女性型ロボットと出会う。巨大な黒い棺桶型の装置を手にしたそれは、人間を超える知能によって放たれた5体の超高度産物のうちの一体だった。
コンピュータの進歩によるシンギュラリティ(技術的特異点)到達から数十年を経た世界に、ずっと昔からすでに始まっていた最終局面が訪れる。そして少年は、大きな選択を迫られる。
〝人間のかたちをした架空のキャラクター〟が当たり前になりすぎてしまった今だからこそ、ふたたび語られるべき新しい「かたち」と「意味」の物語。月刊Newtype誌に連載され、redjuiceの挿画で話題を呼んだSF小説がついに書籍化です。
「解剖医ハンター」(漫画原作・吉川良太郎)
原作:吉川良太郎
作画:黒釜ナオ
出版社:徳間書店
全三巻発売中
「かめくん」北野勇作
『かめくん』出版詳細
作者 北野勇作
出版社 河出書房新社
河出文庫 ● 296ページ
ISBN:978-4-309-41167-5 ● Cコード:0193
発売日 2012.08.07(予定)
予価777円(本体740円)
カバーイラスト/ オカヤイヅミ
装丁/ 川名潤
備考 第22回日本SF大賞受賞
【内容紹介】
かめくんは自分がほんもののカメではないことを知っている。クラゲ荘に住みはじめたかめくんは模造亀(レプリカメ)。新しい仕事は特殊な倉庫作業。リンゴが好き。図書館が好き。昔のことは憶えていない。とくに木星での戦争に関することは……。
日常生活の背後に壮大な物語が浮上する叙情的名作。日本SF大賞受賞。 ◎解説=佐々木敦
「シュルレアリスト精神分析 ボッシュ+ダリ+マグリット+エッシャー+初期荒巻義雄/論」藤元登四郎
「シュルレアリスト精神分析 ボッシュ+ダリ+マグリット+エッシャー+初期荒巻義雄/論」
藤元登四郎(著)
中央公論事業出版
ISBN: 978-4-89514-387-5 C0095
刊行日: 2012年7月10日
2,730円
http://www.chukoji.co.jp/mokuroku/387.html
藤元登四郎氏による内容紹介:
荒巻義雄は、ダリ、ボッシュ、マグリット、そしてエッシャーの作品に注目し、彼らの創造した神秘的な世界をSFとして言語化した。SF化する際に、荒巻はサルバドール・ダリの提唱したパラノイアアック・クリティックを応用した。荒巻のSFを通じて、ボッシュ、ダリ、マグリット、そしてエッシャーの作品の謎の中に入り込んでいく。
特に、エッシャーの作品『カストロバルバ』と同じ題名である、荒巻の『カストロバルバ』は、明晰夢の世界を描いた斬新なものである。明晰夢とは、精神生理学の新しい理論で、睡眠や夢を維持しているときに、完全に意識的でいられる現象である。明晰夢は、東洋の瞑想法に通じており、明恵上人の夢体験について考察した。本書はSF作家には創造のヒントとなり、読者には新しいSFの世界を開くだろう。
「特殊警備隊ブラックホーク」福田和代
「特殊警備隊ブラックホーク」
福田和代(著)
幻冬舎
ISBN: 978-4-34-402201-0
刊行日: 2012年6月25日
1,575円
あらすじ:
安全があたり前の時代は終わった。ぼくらを守ってくれるのは、国なんかではなくお金だけだ――
元プロボクサーの最上光一が警備会社「ブラックホーク」に入社する。VIP警備専門の精鋭チーム「特殊警備隊」に配属されるも、チームメイトたちとうまく馴染めない。ロボット研究者、民権党の幹事長、ブレイン・マシン・インターフェイスの新技術を実装した大企業の社長など、金にものを言わせる大物たちを警護するうちに「ブラックホーク」の存在自体に疑問をもち始める。そんなとき、「ブラックホーク」の天敵であるテロリスト集団クーガのメンバーに、幼なじみの顔を見つける。その男は、最上を助けるために人を殺め、プロボクサーになる夢をあきらめたのだった。最上は己の過去と訣別することができるのか。そして、特殊警備隊の真のメンバーになれるのか。(出版物データより)