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【小松左京氏追悼エッセイ】「継ぐのはどなたか?」北原尚彦

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 わたしがSFファンダムに顔を出すようになったのは物書きになってからなので、結構遅い。だからホンモノの星新一さんや光瀬龍さんの姿を拝見することはなかった。
 小松左京さんは、拝見するどころか御挨拶させて頂くことができた。実は、小松左京さんは日本古典SF研究会創設時に「名誉会長」になって頂き(と言ってもわたしが入会する以前の話だ)、ずっとそのまま続けて頂いていた。それゆえ、わたしが古典研の新会長に就任した後に、どこかのパーティで御挨拶させて頂いたのだ。それ以降は、恐れ多くてこちらから話しかけることはできなかったので、おそらくわたしの名前は覚えて頂いていなかったとは思うが。

【竹内博氏追悼エッセイ】「竹内博さんと古本の思い出」北原尚彦

(PDFバージョン:takeutihirosisanntofuruhonnnoomoide_kitaharanaohiko
 竹内博さんの業績には、昔から触れていた。特撮関係では、後から考えると「あれもこれも、竹内さんが書いていたのか!」というものが多かった。
 直接お会いしたのは、おそらく一九九五年のことだと思う。一九九四年から〈SFマガジン〉に執筆するようになっていたわたしは、その翌年、横田順彌さんに誘われて日本古典SF研究会(以下「古典研」と略)に入会し、例会に顔を出すようになったのだ。
 竹内さんは、特撮研究の第一人者であると同時に、『ゴジラ』の原作者である香山滋研究の第一人者でもあった。そのため古典研に籍を置いて、会報〈未来趣味〉にも執筆しておられた。
 例会にもまめに出席なさり、浅学なわたしともきさくに話をして下さった。この例会は隔月で開催されているのだが、その後、他の場所でも竹内さんにちょくちょくお会いするようになった。古書即売会である。

キタハラ ナオヒコ

北原尚彦(きたはら なおひこ)
1962年東京都生まれ。青山学院大学理工学部物理学科卒。
著作は小説『首吊少女亭』(角川ホラー文庫)、『死美人辻馬車』(講談社文庫)、エッセイ『SF奇書天外』(東京創元社)、『古本買いまくり漫遊記』(本の雑誌社)、翻訳『シャーロック・ホームズの栄冠』(編訳、論創社)、『ドイル傑作集 全5巻』(共編訳、創元推理文庫)、アンソロジー編纂『日本版シャーロック・ホームズの災難』(論創社)ほか。