休業中の美容院を占拠した謎の道具軍団。彼らの攻撃から辛うじて脱出した小玉ちゃん、供養神・ケズラレ。そしてスポンジの九十九神・ポンスポン。彼らは謎の軍団への反攻作戦を開始した。
オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。シリーズ内シリーズ「供養人・小玉ちゃん」第3話「美容院せんそう・後篇」。
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タグ: 木立嶺
「供養人・小玉ちゃん2 美容院せんそう・前篇」木立嶺
供養の神様“ケズラレ”と7歳の供養人・小玉ちゃんのコンビが活躍するアクション・コメディ第2弾! 無理やり休業中の美容院に押しかけた小玉ちゃんが遭遇したのは、軍隊式に調練された凶悪美容道具集団。そこに現れた謎の助っ人?
オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。シリーズ内シリーズ「供養人・小玉ちゃん」第2話「美容院せんそう・前篇」。
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「供養人・小玉ちゃん1 よるの病院」木立嶺
鉛筆の削りカスでできた供養神・ケズラレと7歳のおしゃま娘・小玉ちゃんは、夜の廃病院へ遠足!?に出かけるのだった!
オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。シリーズ内シリーズ「供養人・小玉ちゃん」第1回。
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「木立嶺インタビュー」聞き手・高槻真樹
(PDFバージョン:interview_kodatiryou)
――今回初めての単行本となりました。待ち焦がれた読者も多かったと思います。
木立「皆さんご存知の通り、僕の受賞作だけ単行本が出なかったので気にされる方もおられるかもしれません。ただ、それは受賞作がやばすぎて出版できないとかそういうわけではなくて、どちらかというと不幸なめぐり合わせの結果でして。僕も編集者さんもぜんぜんあきらめていませんので、どうか応援のほどよろしくお願いします」
――普通の受賞者と違ってスタートラインが変わってしまいましたものね。
木立「そうですね。結局、商業誌デビュー作となったのはそのしばらく後の歴史改変ものというべき『馬と馬車』ですからね。これまた全然方向性が違う。あの時は短編未経験でしたからゼロから考えることになりまして、『日本の近世に馬車がなかったのは何故だろう』という疑問から芋蔓式に話を作っていったわけです。最初の方にだけあった『新青年』風の文体で全編を押し切ろうと提案してくれたのは編集さんです。だからゴシックロマンスもスチームパンクも意図したものではなく、書いた後で気がついた。歴史にも興味があったわけではないんですが、縁があったジャンルはなるべく読もうと思い定めまして。その後最近になって『物語のルミナリエ』の方に書かせていただいた『僕の遺構と彼女のご意向』も、以前読んだ奈良・平安期の古代官道についての本がベースになっています。読んだ本から引っかかったものを足がかりに話を紡いでいくというのが割とスタイルになってきましたね。砂場で砂をかき集めていくうちにだんだん形を思いついて作っていく、という感じです」
「次女っ娘たちの空」木立嶺
「一行ショートショート特集」
(PDFバージョン:ichigyouSStokushuu)
■林譲治
『知性の誕生』
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「Buy‐Buy!」木立嶺
(PDFバージョン:buy-buy_kodatiryou)
「またまたやっちまったーっ! これで今年に入って三人目!」
そう喚くと、大宮千里は泡の残る大ジョッキを、テーブルにドンと叩きつけた。
ここは駅前の小さな居酒屋、対面に座る水原瑞乃は、ウーロン茶のコップを両手で支えていたが、周囲の視線を気にしてか、おずおずと笑みを形作った。
「千里が何をやっちゃったのか、このお店に誘われた時点で想像は付いているんだけど、一応訊いとくね。どうしたの?」
「昨日ね、琴美がお目当てのバッグを買いに行くから付き合ってって言うから、わざわざ講義ブチって付き添ってあげたのよ。友達だし、時間もかからないと思ってさ」
何時ものことだが、大宮は酔いの回りが光速だ。顔は早くもりんご、目の焦点も狂い始めている。
「次女っ娘たちの空」木立嶺
「次女っ娘たちの空」木立嶺
コダチ リョウ
木立嶺(こだちりょう)
第8回日本SF新人賞佳作受賞
講談社BOX-AiRにて「次女っ娘たちの空」連載中