タグ: 立原透耶

タチハラ トウヤ

立原透耶 (たちはら とうや)

1991年コバルト読者大賞受賞。翌年文庫デビュー。FT中心だったのが、気がつくとホラー・怪談中心な日々に。小学校の文集では「夢はSF作家、好きな作家はエドモンド・ハミルトン」と書いていた。表家業は中国関係の先生。最近は『ひとり百物語』シリーズ(メディアファクトリー)中心、でもたまに中国SFの翻訳や紹介もしてます。支配者さまは現在2ニャン。

「支配者種族と奴隷の日常」立原透耶

(PDFバージョン:sihaishashuzokutodorei_tatiharatouya
【自己紹介】
 我が輩は支配者種族である。地球という惑星で最も崇高な生き物であり、奴隷にかしづかれて生活している。奴隷は一人暮らしの売れない三文作家で、口癖のように「仕事がない」と呟いておる。我が輩の生活を支えるためにも、しっかりと働いてほしいものだ。
 我が輩はまもなく4歳になろうとする猫、ラグドールという種族の元男である。奴隷めが、健康によいのよ、などと申して、我が輩をだまくらかし、病院に連れて行き……哀れ、子孫を残すことは不可能な身とあいなった。奴隷めはしばらく我が輩を「宦官」と呼び、「にゃあ」ではなくて「ちゃあ」とこたえるのだと笑いものにしておった。なんでも古の中国では、宦官は「ちゃあ」と返事していたそうな。
 我が輩が奴隷の元にくるきっかけになったのは、えすえふ作家の林穣治氏なる者のブログである。そこで氏の支配者ココベン殿の写真を毎日ためすがえす眺めている間に、奴隷めは見事に洗脳にかかったわけである。そこで、まったく同じ種類、同じ毛並みの我が輩を支配者として迎え入れた、とこういういきさつである。