
(PDFバージョン:dysloli05_yamagutiyuu)
(PDFバージョン:dysloli04_yamagutiyuu)
(PDFバージョン:dysloli03_yamagutiyuu)
(PDFバージョン:dysloli02_yamagutiyuu)
(PDFバージョン:mydeliverertaidann_yamagutiyuu)
【対談の経緯】2020年2月20日、SF Prologue Waveで連載を続けていた中編小説「マイ・デリバラー」が第53話にて完結を迎えた。これを記念し、作者である山口優と、タイトルイラストと最終話イラストを担当したじゅりあが対談を行った。対談の企画は次回作の打ち合わせの中で「マイ・デリバラー」を総括してみたいとの両者の考え方から生まれ、最終話掲載直後の2020年2月22日に行われた。
(PDFバージョン:dysloli01_yamagutiyuu)
(PDFバージョン:mydeliverer53_yamagutiyuu)
――フリードリッヒ・ニーチェ著/氷上英廣訳
「ツァラトゥストラはこう言った」
「先輩! そんな堅苦しい格好しなくていいんですってば! ライブですよライブ! それとも舞踏会のつもりなんです?」
羅欄瑞が「舞踏会」という難しい単語を知っていることに私は寧ろ驚いた。私の格好は別にイブニングドレスというわけでもなく、ただ単にちょっとおしゃれなブラウスとスカート、ハイヒールというだけだ。だが、羅欄の格好を見ると、だぼっとしたTシャツにジーンズ、スニーカーだったから、それに比べれば堅苦しい格好と言えるのかもしれない。
「でもライブができるまでになるなんて、思えばいいことです、うん、いいことだ」
羅欄はにこにこ笑っている。
(PDFバージョン:mydeliverer52_yamagutiyuu)
――フリードリッヒ・ニーチェ著/氷上英廣訳
「ツァラトゥストラはこう言った」
「さあ、君の舞台だ……最初の舞台といいたいところだが、観客がいないのでゼロ番目の舞台だな。けれど、それが次に繋がっていくことは間違いない」
ヴェイラーの機上、私のプロデューサーたる留卯博士は、そう言って微笑む。
「……また三人で歌うといい。フィル=リルリと君、そして既に救出されたロリロだ。だが、そのためには……分かるね」
彼女はじっと私を見つめ、言い聞かせるように告げる。
(PDFバージョン:mydeliverer51_yamagutiyuu)
――フリードリッヒ・ニーチェ著/氷上英廣訳
「ツァラトゥストラはこう言った」
――(目標群ガンマ、出現!)
リルリの声が通信ネットワークに響く。
それは、目標群アルファ、ベータと定義されたI体とR体が、軌道上でのドッキングを開始したことを意味する。ラリラがI体を投射した時間はバラバラだが、会合したタイミングはほぼ同時だった。
――(ガンマ1~5は、第一分隊、ガンマ6~10は第二分隊、ガンマ11~15は第三分隊が担当、ガンマ16~22は私と……)
それからリルリは私の方を見た。
――(恵衣様が担当します!)
じゅりあ(Julia):
東京大学法学部卒業。
女子(と、それに類するもの)が好きすぎる病をこじらせた週末イラストレーター、ほのぼの日常系漫画家。重度の活字情報中毒。
過去SF大会にて、対談出演・メイドさんスタッフ・企画イラストを担当させていただいたりなどの他、ゲーム系商業アンソロジーコミック、TCGイラスト参加多数、『クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!』『これはゾンビです』シリーズ等のアニメ作品にてイラスト、コミック原稿担当など。
近年は商品のパッケージデザイン、某バーチャルアイドルさんMVのイラスト担当なども手掛けさせていただいております。
女子キャラメインで活躍するハード系SF作品のご推薦お待ちしております。
好きな作品は『たったひとつの冴えたやりかた』『ハーモニー』『ヴァーチャル・ガール』『歌の降る星』『シンギュラリティ・コンクェスト』『星海の紋章シリーズ』『歌う船シリーズ』『電脳のイヴ』『海を見る人』『南極点のピアピア動画』など。
最近見た映画で一番良かったのは『インターステラー』。
大好きなのに、文系すぎて自分では描けないハードSF(しかも百合テイスト)の世界にイラストをつけさせていただけて、とても光栄でした、このたびは素敵なご縁をいただけまして、どうもありがとうございました!
公式サイト:http://jullie.co/ (2017年9月現在、かなり放置&工事中です…手を入れねば…)
(PDFバージョン:quest_yamagutiyuu)